ホーム > 照明器具の安全 > 施設用照明器具の安全性

10年経過した照明器具は赤信号 点検と交換が必要です

破損の様子毎日、なにげなく使用している照明器具。 耐用年数の限りがあるにもかかわらず、案外見過ごされているのが現状です。10年を過ぎた照明器具は、外観だけでは判断できない器具の劣化が進んでいます。例えば、器具内の安定器が絶縁劣化によりまれに発煙事故に至る場合があります。 安全性の面からも早めに点検と交換をご検討ください。

※昭和47年以前の安定器は、PCBを使用したものがあります。  
すでに約40年以上も経過していますので、早急に交換が必要です。

現在お使いの照明器具にこんな現象は出ていませんか?

見逃せない故障の兆候

このような劣化が現れていませんか?点検・交換をお願いします。

劣化の例

1 器具(錆・変色)

屋外器具の錆の例:屋外塩害地域への設置により、器具表面の塗膜がはがれ落ちています。

2 磁気式安定器

熱によって銘板が変色しています(写真左)。
劣化の進んだ安定器の内部例:ビニル電線被覆が熱のために変形し、もろくなっています(写真中央)。
安定器巻線部表面のエナメル被覆は、熱劣化のため硬化し、部分的にハクリが発生しています(写真右)。

劣化の例

3 ソケット

ランプソケットの汚損がひどく、クラックも入っています。更に内部の導電板も著しく酸化しています(写真左)。
ランプソケットが熱劣化により変色しています。ひび割れから破損に至り、 ランプが落下する危険があります(写真右)。

劣化の例

劣化の例

4 蛍光ランプ

ランプのフィラメント付近が黒化 し、放電性能が低下しています(写真上)。

5 器具内部電線

劣化の例

長期使用器具では非常に稀なケースですが次のような事例があります

長期使用器具の例

1 蛍光灯器具(ソケット溶解)

寿命末期の蛍光灯ランプの稀な異常発熱により、ソケットが溶けたもの。

2 蛍光灯器具(安定器レヤーショート)

長期使用によりコイルレヤーショートから 短時間の異常発熱によりコイル断線 (不点灯)したもの(写真左)。
コイルレヤーショートから焼損に至ったもの(写真右)。

長期使用器具の例

長期使用器具の例

3 ハロゲン器具(ランプ破裂)

非常に稀なケースですが、ハロゲン電球では、定格寿命を超えて使用すると、黒化などの原因で破損に至る危険があります。

破損した場合の怪我を防止する為に、まだ点灯していても定格寿命を経過した電球は交換をおすすめします。

●電球の包装に下記の記載がありましたら、ご使用の器具の保護シールドの有無を確認ください。保護シールド(前面ガラス等)がない器具は、ご使用期間が約15年を過ぎている場合が多いので、リニューアルをおすすめします。
●電球包装記載例:保護シールド(前面ガラス)のついた器具でご使用ください。

長期使用器具の例

4 コンデンサ(絶縁破壊)

内部素子の絶縁破壊により コンデンサケース内圧が増大し、ケースが破壊したもの。

長期使用器具の例

5 電解コンデンサ(ミスト発生)

電子安定器の電解コンデンサ内の電解液が霧状になり放出し、コンデンサ上部が膨れ上がったもの。

照明器具の交換目安は約10年です。

古くなった照明器具は早めに取り換えるのが一番ですが、JIS(日本工業規格)によれば、交換の目安を約10年としています。

●照明器具の累積故障率 累積点灯年数(10時間/日、年間3,000時間点灯)

グラフ

●照明器具の適正交換時期の目安

グラフ

※次の条件で使用されますと絶縁材料の温度上昇が大きくなり器具寿命が短くなります。
●電源電圧が105%を超えるもの。 ●周囲温度が40℃を超える場所。
●裏面にガラスウールなど断熱性の材料を用いた天井面に取付けたり、埋込器具背面を断熱性の
材料で覆う場合。(断熱材で覆われる場合は、断熱施工器具をご使用ください。)
●10時間/日 を超えて点灯する場合。
〔●JIS C 8105-1「照明器具-第1部:安全性要求事項通則」の抜粋〕

国からも長期使用照明器具について注意喚起がなされています。

平成21年5月18日

(都道府県)東京事務所長 殿

長期使用製品安全点検・表示制度の対象製品
及び長期使用照明器具の点検等保守とリニューアルについて(依頼)

経済産業省商務情報政策局情報通信機器課 経済産業省商務流通グループ製品安全課 から抜粋

 

【照明器具の経年劣化による製品事故を未然に防止するために】

1 学校施設、庁舎等において、業務用・施設用照明器具等の長期使用に伴う劣化による火災事故が残念ながら頻繁に起こっています。

2 各都道府県教育委員会施設主管課長等宛には、社団法人日本照明器具工業会から「PCB使用照明器具を含む長期使用照明器具の点検と早期交換のお 願い」(照明工 08-76 2009年2月23日)が発出され、安全面や省エネルギー対策の観点から長期使用照明器具の点検と早期交換の促進をお願いし ているところです。

3 しかしながら、事故発生場所は学校施設に限定されないことから、庁舎、公務員宿舎や自治体が経営する集合住宅の共用部、公共施設等の設備における 長期使用の業務用・施設用照明器具等を速やかに交換いただけるよう、所有者・管理者に周知をお願いいたします。

長期使用製品安全点検・表示制度の対象製品及び長期使用照明器具の点検等保守とリニューアルについて(依頼)(PDF:336KB)

こんな自動点滅器はすぐに交換しましょう

自動点滅器の役割って?

防犯灯、街路灯は、夜間の歩行の安全、犯罪抑止に欠かせないものです。 自動点滅器は、夜暗くなったら自動的に防犯灯や街路灯を点灯させ、朝明るくなったらそれらを消灯させます。必要な時のみ電気を使うためにはなくてはならないものです。

見逃せない危険信号

適正交換時期

自動点滅器は適正に交換しましょう! この交換時期を過ぎるとJISに規定する性能が維持できなくなる可能性があります。

表

耐用年数

この時期を過ぎると絶縁劣化が進み、安全上これ以上使用すると危険な場合があります。

表

計画的な交換のお願い

防犯灯、街路灯、自動点滅器は、設置時期等の記録を台帳などに記載し、計画的な交換をお願いします。

高所取付照明器具は保守点検が必要です

定期点検

照明器具の一般用昇降装置は、(一社)日本照明器具工業会技術資料139-2008の昇降装置の安全指針に沿った設計を行っていますが、より安全を確保する為に下記の要領で保守点検をお願いします。

点検項目の詳細は安全チェックシート(一般用昇降装置) を参照ください。

昇降装置の操作スイッチは動作時以外は必ず切ってください。また 昇降装置の操作は必ず管理者が行い、不特定多数の方々が操作し ないよう管理をお願いいたします。

地震後の緊急時点検

地震発生後高所取付照明器具は保守点検が必要です。

(注)点検して、異常が認められた時には人が近づかないように隔離し、必ず専門業者による診断を受けてください。

高天井器具

  • 照明器具が傾くなど、異常な取付状態となっていないか
  • 照明器具取付部のボルト、ナットの緩みがないか、溶接部等にクラックがないか
  • 照明器具に変形、破損等ないか
  • カバーにひび割れ、破損がないか

昇降装置

昇降装置

街路灯

  • ポールに著しい傾き、曲がり、変形がないか
  • 照明器具取付部のボルト、ナットの緩みがないか、溶接部等にクラックがないか
  • 照明器具に変形、破損等ないか
  • カバーにひび割れ、破損がないか

誘導灯・非常灯の適正交換時期

適正交換時期を過ぎた器具は、万一の劣化によるトラブルを考慮して、早めの点検や交換をおすすめします。

誘導灯・非常灯の交換の目安

器具本体は8~10年での交換が目安です。

器具本体は8~10年での交換が目安です。

誘導灯の場合 認定マークの色で、交換時期の目安がわかります。

誘導灯の場合 認定マークの色で、交換時期の目安がわかります。

非常灯の場合

非常灯の場合

交換部品の寿命と交換の目安

ランプの寿命
ランプの交換時期は、それぞれ使用するランプの点灯時間により判断する必要があります。 使用するランプの交換の目安は下の表によります。

表

バッテリー寿命 交換時期の目安4~6年
表バッテリーには寿命があります。 点検時に規定の時間、非常点灯しないバッテリーは速やかに交換してください。

簡単点検の自動点検機能※
点検スイッチを一旦押すだけで、定格時間後のバッテリー容量を自動チェッ ク。簡単かつ正確な点検が可能です。

※LED誘導灯は標準装備機能です。詳細仕様は、各メーカーのカタログで確認を お願いします。

誘導灯表示板の寿命 交換時期の目安6~10年
表示板は設置時と比較すると表示面が汚れて視認性が低下することがあります。適正なメンテナンスをおすすめします。また、表示板は使用中に変色して劣化することがありますので、速やかな交換をお願いします。

表

直管形LEDランプ使用上の注意

長期間使用した蛍光灯照明器具にそのまま直管形LEDランプを装着し、さらに長期間使用するのは危険です!

※照明器具の適正交換時期は8年~10年です(電気部品関係劣化)
引用:(一社)日本照明器具工業会 ガイド111

●電気部品が長期間使用により劣化してきて寿命末期をむかえています。
●器具反射板等の変色により反射率がダウンしています。
●長寿命のLEDランプへの交換で、劣化した電気部品を更に長期間使用するのは危険です。

器具本体は8~10年での交換が目安です。

器具改造が原因で不具合が生じても製造事業者はその責任を負うことができません!
器具改造に関しては十分注意を払ってご採用を判断願います。

直管形LEDランプに交換する場合、組合せによっては事故に繋がる危険性があります。
(さまざまな種類の直管形LEDランプが、 蛍光灯照明器具に取付く為)

●東京都で「直管形LEDランプの取付方法に関する調査」を行い、組合わせ試験で不具合を確認し、直管LEDランプ使用時の注意喚起を行っていますホームページで注意喚起されていますのでご確認ください。